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高学歴の学生が新卒で入社するべき企業の条件とおすすめの就職先4選

 

就職先で数年後の市場価値が大きく変わる現実について

 

新卒の就職先で数年後の市場価値や生涯年収が大きく変わる。最初の就職先はその後の30年続く社会人生活に大きな影響を与えます。新卒で失敗すると多くの学生にとっては挽回がかなり厳しくなる現実。これは転職が当たり前になったと言われる現在でも変わりません。

 

大半の学生はまず大手を目指しますが、大手に入れば大きな仕事ができて市場価値がつくとは限らないのが就職先選びの難しいところです。かといってベンチャーに入って若くして仕事を任せてもえることが市場価値に結びつくわけでもありません。市場価値がつくかどうかは新卒入社後にどれだけ希少性が高い他社と差別化された経験を行えるかで決まります。また、中期的観点からは仕事の基礎体力をきちんと鍛えてくれる職場に入れるかどうかで数年後に大きく差が開きます。

 

多くの学生はできれば市場価値が高まる職場に入社したいと考えてると思いますが、社会人経験のない状態でどの企業を選べば自分の市場価値があがる企業であるかを見極めることは極めて困難です。

 

この記事ではそんな就活生や新卒で入社した会社を早くも後悔している若手を対象にファーストキャリアまたは第二新卒入社でここを選んでおけば間違いなく市場価値が上がって、その後のキャリア設計がとても楽になること間違いなしの就職先を紹介したいと思います。キャリアに迷ったらこれから紹介する仕事を一度は検討してみてください。

 

新卒で入社するべき企業の条件とは?

 私は次の4つの条件を満たす企業を新卒の就職先としておすすめしています。

  • 将来的に平均年収1000万円に到達する差別化された経験やスキルが身につく
  • 需要が多いので会社が嫌になったらすぐに転職できる
  • 業界を跨いだキャリアチェンジがしやすい
  • 職種別採用を行っており入社後の職種を確約してもらえる

 

おすすめの就職先を一言で表現すると「労働市場で需要が多くかつ希少性が高い経験を積むことができる」企業です。最初の就職先の平均年収が高いことは絶対条件ではありません。将来あなたを1000万で買ってくれる企業がでてくるような経験を積ませてくれる企業であることが重要です。

 

次に市場の流動性も重要視してください。特定の業界の特殊な需要しかない仕事は会社の業績が悪化しても、理不尽な上司に当たってしまっても転職するという選択肢が生まれにくくなります。転職というカードを使えないので給料について会社の提示する額で我慢するしかなくなります。反対に流動性が高い仕事であれば理不尽ならやめる、年収を上げたくなったら転職するなどのカードが切れるので主体的にキャリアを作っていくことができます。

 

業界を跨いだキャリアチェンジができるかどうかも重要です。例えばマーケターであれば消費者材業界からWeb業界、食品業界から電機業界など自らの専門を変えずに様々な企業に転職することが比較的容易です。仕事自体は好きだがBtoBのビジネスからBtoCに行きたい、古い体質の業界から抜け出したいなど、業界を変えたくなる人は一定の割合で発生します。

 

最後に就活の時点で職種別採用をしている会社を選ぶことを強く推奨します。伝統的な日本の大企業の多くは総合職として新卒を一括採用して、その後配属を決めます。希望は聞かれるかもしれませんがその希望が通るとは限りません。むしろ不本意な部署に配属なる人が大多数なのが実情でしょう。ファーストキャリアの経験がその後のキャリアに大きく影響する現在においてその選択を自分で行えないのはリスクが高すぎます。
大手通信会社のマーケティング職希望で配属がショップ店員だったなんて学生はごまんと存在するのです。

  

おすすめの就職先4選

 具体的に4つの条件をみたす職種や企業をご紹介します。ここで紹介する職種や企業はどれもあなたの市場価値を数年でぐっと引き上げてくれるでしょう。

1.コンサルティング会社

コンサルティング会社は市場価値が高まる鉄板キャリアの1つです。マッキンゼーやBCGなどの経営コンサルに注目されやすいですが時代の流れを考えるとアクセンチュアやデロイト、PWCなどの総合コンサルティングのデジタル部門が門戸も広くかつ今後市場価値が確実に上がるため大変おすすめです。特に最近はAIを活用したコンサルティングに力を入れていることから理系学生の方はこれまで学んできた理数系の知識を活かすこともできるので、理系院卒のファーストキャリアとしてはかなり有望です。

 

特に大手コンサル会社が力を入れているデジタル×コンサルティングのスキルはコモディティ化しておらず希少性が高いたことから、数年間在籍すれば転職先として古くからある大企業から新進気鋭のWebベンチャーのマネージャーまで職に困ることはまずありません。また、コンサルティング業界特有のロジカルシンキングなどの頭の使い方や仕事の進め方、クライアントワークのマインドセットなど仕事をする上で必要となるハードスキルを短期間一気に伸ばすことができることも新卒で入社する大きなメリットです。3年間しっかり働ければ今後のキャリア選択で困ることは殆ど無くなるでしょう。

 

新卒でこの業界に入った学生の多くは業界に残る残らないに関わらず30代前半までに年収800万を超える人が殆どです。キャリアの選択肢が最も広がる業界の1つなので新卒キャリアに迷ったらとりあえず入っておけば間違いないでしょう。なおコンサルティング業界は非常に門戸が広いので新卒・第二新卒だけでなく30歳前後の中堅ビジネスマンにとっても市場価値を上げるための有効な転職先の一つです。

 

おすすめ企業

アクセンチュア、PWC、デロイトトーマツコンサルティング、経営共創基盤

2.マーケティングに強い外資系企業

ものを作っても売れない時代において、マーケティングの存在感は日に日に増しています。その一方で日本には需要に対してマーケティングの専門家が少ないのが実態です。これは日系企業がこれまで伝統的にマーケティング=広告という時代が続いており、マーケティングをきちんと行っている会社が殆ど存在しなかったためです。このためマーケターの需給バランスは大きく崩れており、経験豊富なマーケティング人材は中途市場で非常に重宝され引く手数多の存在となっています。

 

マーケティングを本格的に学ぶには外資系企業のマーケティング職に配属になるのが最も近道です。日系企業は職種別採用をしている会社が殆どなく、マーケティング部門に配属されるかどうかは確約されないこと、運良く配属されたとしても実態は広告運用のみであったり、社内での権限が弱いことも多く、外資大手と比較して外れが多いためあまりおすすめできません。

対して外資系は専門職として採用され、マーケティングの経験を十分に詰むことができます。このルートを進む場合必ず受けておきたい企業の1つがP&Gです。体系的にマーケティングを学ぶことができるため、5〜6年勤務すれば業界を問わずマーケティングマネージャーなど高待遇の役職で転職することができるでしょう。

 

マーケティングを一通り学んだ後のNextキャリアとしてはWeb業界であれば今後需要が増えることが予想されるCMO(Chief Marketing Office)職が視野に入るでしょう。30代前半でこれらの会社に転職した場合年収が800万〜1000万程度が期待できます。また外資マーケ職は待遇が良いのでそのまま残ったとしても30代前半で1000万円に到達します。
これからマーケティングを強化していきたい伝統的な大企業のエースマーケターになる道もあります。

おすすめ企業

P&G、ネスレ日本、コカコーラ

3.メガベンチャー

メガベンチャーは教育環境が整っている、業界のトップ層と一緒に仕事ができる、若いうちから仕事が任されやすいなど新卒にとってメリットの大きい会社です。初期のキャリア設計の観点に限定すれば日系大手とベンチャー企業の良いところが組合せたような企業と言えます。

新卒で数年間働けば同業界の同規模の会社からスタートアップまで転職先に困ることは無いでしょう。平均勤続年数が3年と人材流動性が非常に高い業界なのでスキルを磨きながら自分に合った会社を見つけやすいのも特徴です。

年収はコンサル業界は先程の外資系よりは低く平均的な人材だと30歳で600〜800万円程度の方が多いです。優秀な方であれば入社5,6年で部長職に抜擢されることも普通にあるので実力次第では1000万円以上も可能です。メガベンチャーは教育もしっかり受けたい、でも実力主義で勝負したい人にとって良い選択肢です。

デメリットとしては新卒でこの業界に入ると他業界には転職しづらいことでしょう。Web業界で働きたいという強い意思がないのに新卒でなんとなく入ることはあまりおすすめしません。Web系の企業は他業界から移りやすい業界なので転職して遅くはありません。

おすすめ企業

Dena、サイバーエージェント、LINE

4.日系大手企業の研究開発職

日系大手大企業の技術力は今でも世界トップクラスです。ファーストキャリアを研究開発職でスタートすることはその最先端の技術を学ぶことができる環境に身をおくことができます。そこで培った知識と経験は同業界の他社やベンチャー企業が喉から手が出るほど欲しがっています。

 

年功序列のため給料の伸びは遅いですがそれでも早ければ30代後半、遅くても40代で800〜1000万円に到達する企業が多いです。特におすすめなのはNTT基礎研などの通信やIT関連の研究開発職で、これらの企業はGAFAの技術と競合するため、給料を上げたくなったタイミングでGoogleやAmazonなどに若くして高待遇(年収1000万〜)で転職する選択肢があります。


 

研究所勤務は他職種から中途で入ることが難しいので新卒切符の使い道としてとても有効な選択肢の1つです。理系院卒で研究会開発が肌に合うと感じている人は一度は検討してみるとよいでしょう。

おすすめ企業

通信系研究所、電機メーカ研究所、化学メーカーなどの基礎研

 

最後に

高年収を得ることのウェイトが非常に大きいのであれば、市場価値の高い仕事経験をすることは必須です。一方で今回紹介した市場価値が上がる仕事があなたのやりたいことや嗜好性と一致するとは限りません。その場合、既にやりたい仕事が明確にあるのであればそちらを選ぶことを推奨します。

 

毎年本当はやりたいことがあったのにお金や安定をとってしまい入社後数年経ってから後悔する人が沢山発生しています。好きな仕事でないのでやる気もあまり起きず結果的に成果がでず、市場価値も上がらないなんて本末転倒な状況に陥る方も多いのです。

 

自分が何を求めているのかをよく自己分析して就職先を選ぶことが良いキャリアを築くことに繋がります。反対にやりたいことがないのであればまずは今回挙げてみた企業群を検討してみてください。市場価値の高いスキルや経験はきっとあなたの身を助けます。